裁判官の爆笑お言葉集 [本]
「この前から聞いていると、あなた、切迫感ないんですよ」・・これはあの耐震偽装事件、姉歯被告人への、川口裁判長からのお叱りの言葉。事件発覚後、度々TVカメラの前に登場した彼の、全く悪びれる様子もない(反省の色が見られない)まるで他人事のような態度に首を傾げたものですが、公判中も同じだったんですね。
著者は、本書がデビュー作となるライターの長嶺超輝さん。司法試験に7回挑むも失敗。今回、心に残った裁判官の生の声を紹介することで、裁判の固いイメージを和らげ、司法の抱える問題も提示し、来るべき裁判員制度を身近なものにしてくれました。
記憶に新しい事件の数々と、読みやすい文章であっという間に読了。ただし、タイトルに”爆笑”とありますが、どちらかというと胸にずんと堪えるお言葉が多いように思います。被告人に対する叱咤、激励、または被害者やその家族に対する労りや思いやり、時には謝罪など、裁きの場ならではの非常に重みのある言葉に、目頭が熱くなることもしばしば。
幸運にもこれまで無縁だった裁判所でしたが、本書で紹介されている事例の中に、小さな頃から知っている男性の事件が含まれていたのはショックでした。若さゆえの躓きに罪の意識は薄いようで、裁判官からは厳しい”お言葉”があった模様。苦言を真摯に受け止め、良き人として再起して欲しいな。(「法治国家つまみぐい」は、長嶺さんのブログです)








